革と
About wild animal's leather
革と人間の関係は、狩猟生活から始まり、約200万年前の旧石器時代から続いています。

食として命をいただき、副産物として革を受け取り、使われる時間へとつないでいく。
革は、そうした流れの中にある素材です。


現在、日本各地では、 里山の生態系の変化や農業被害の問題から、 野生動物の捕獲や個体調整が行われています。
その多くは廃棄され、 一部は食肉として活用されますが、 皮の部分は活かされずに終わることも少なくありません。

命の痕跡を素材として受け取ることも、 自然な流れのひとつです。
と革で野生動物の革を扱うのは、 特別な素材だからではありません。

活かされないまま残る部分があること。 その存在を知ってもらう場所が必要だと感じたからです。
野生動物の革を「ジビエ革」と呼び、 手に取れるかたちで伝えることも、 と革の役割のひとつです。

また、日本各地で生まれる素材には、 それぞれの土地の背景や時間があります。
それらを受け取り、 東京で手に取れる形にすることも、 と革の仕事の一部です。
text: ATSUSHI TAKAMISAWA
photo: SHIZUKA SUZUKI
イメージと生産プロセス
Image and production process
と革では、自然の姿のままの革を受け取り、 その表情をデザインの素材として扱います。
傷や擦れも、 素材が抱えてきた履歴として読み取り、 どう活かすかを考えるところから 製作は始まります。

同じ形の製品でも、 表情はひとつとして同じものはありません。
それぞれが、異なる命の痕跡を宿した一点物です。
製品とブランド
Products and Brands
Six COUP DE FOUDRE(シス クー・ド・フードル)は、 革の仕事を始める際に名付けた自社ブランドです。
フランス語で「第六の雷」、 転じて「一目惚れ」を意味します。

理屈ではなく、 出会った瞬間の感覚を信じてつくる。 その姿勢を表す名前です。
このブランドを軸に革と向き合う中で、 問いを受け止める場所として、 『と革』は生まれました。
と革
tokawa
浅草・合羽橋。
観光地の喧騒を一歩離れた裏通りに、 小さなアトリエがあります。

料理人が道具を探す街のすぐ側で、 食のあとに残る革を受け取る場所。
アトリエの住所は 2-29-8(ニ・ニク・ヤ)。

食として命をいただき、 その痕跡を革として手渡していく。
浅草の裏路地に、 革と革にまつわるものを扱う店、 『と革』があります。